Q1. 消化器内科って何ですか?
A. 消化器内科は、基本的にはお腹の内科です。ただ、お腹・胃腸の症状(吐き気、嘔吐、みぞおちの痛みなど)は、必ずしもお腹の臓器が原因とは限りません。そのため、様々な病気の知識・対応ができなければならないです。また、肝臓の病気は症状が現れないことが多く、沈黙の臓器と言われています。血液検査などで肝臓が悪いと言われたことがある方は、放置せず、必ず受診をしてください。院長は、消化器内科に関する様々な専門医・指導医資格を取得しているので、ぜひ御相談ください。
Q2. 診察は予約制ですか?
A. 診察は予約制ではありません。胃カメラ、エコーは絶食で来られれば当日検査も可能です(ただし、検査はご予約いただいたほうが待ち時間が少ないです)。大腸カメラは予約制です。
ハイドロリリースについては、令和元年11月より予約制といたしました。
Q3. 内視鏡の時間はどれくらいかかりますか?
A. 胃カメラの検査は通常3-10分程度で終了します。ただし、病変が存在した場合は、さらに精密検査を行います。
大腸カメラの検査は通常10-20分程度で終了します(挿入は1-10分程度です)。ポリープが見つかり、希望があれば、その時に切除することができます(切除に数分かかります)。
鎮静剤を使用した方は検査後30分~1時間休んでいただきます。その後検査の結果説明もあり、検査当日は余裕を持ったスケジュールをお願いします。
Q4. 内視鏡の費用はどれくらいかかりますか?
A. 通常の保険診療に準じております。検査費用は、前投薬の内容、生検による病理診断の有無、処置の有無などで大きく異なります。
市町村検診で内視鏡を受けられる方は市町村の規則に準じます。生検(病理検査)を行った場合に追加料金が発生しますため、ご用意ください。
保険3割負担の方の費用の目安を下記表に示していますため、ご参考ください。
|
3割負担 |
胃カメラ(観察のみ) |
約5000円 |
生検(病理検査)の追加分 |
通常検査に追加で約3000-6000円 |
大腸カメラ(観察のみ) |
約6000円 |
大腸ポリープ切除 |
約20000-30000円 |
*色素検査や拡大内視鏡検査をしますと、追加料金がかかります。
保険1割負担の方は約1/3とお考えください。
Q5 鼻からの内視鏡はやっていますか?
A 今まで、鼻からの内視鏡(経鼻内視鏡)の画質はクリアでなかったため、経口内視鏡カメラよりも不十分と考え、当院では行っていませんでした。また、当院の採用している内視鏡では、拡大もできるからです(拡大内視鏡の利点は次の項目です)。
しかし、2020年3月にオリンパスより新しい機種(GIF1200N)が発売されました。今までよりも格段ときれいな画像が得られるようになったため、今回当院でも導入に至りました。
経鼻内視鏡の特徴として、嘔吐反射が少なくてすみますので、口からの内視鏡が苦手な人、ねむり薬を使いたくない人におすすめです。
【追記】
富士フィルムメディカル社のAI技術を活用できる経鼻内視鏡のEG-840Nカメラを採用しました。高解像度CMOSセンサーも搭載し、きれいで、苦痛が少なく、より患者さんのメリットがあると考えられます。
Q6 拡大内視鏡とは何ですか?
A 拡大内視鏡は、通常の内視鏡と同様に口からカメラは挿入していきます。ボタン一つで、虫メガネのように見たい病変を80~100倍に拡大して、異常な血管や腺管構造を観察することにより、がんを発見することができます。通常の内視鏡よりも、がんであることを判定することができることが証明されているため、当院では、拡大内視鏡を導入しています。また、この内視鏡に関しての知識も必要とされ、院長(康策医師)は、この経験・知識も十分に積んでいると自負しております。
Q7. 胃カメラはどこの病院でも同じですか?
A. 胃カメラは今では一般的な検査で、診療所・クリニックでも受けることができ、技術的にはある程度確立しています。しかし、内視鏡機器の発達により、近年では血管を分かりやすくする特殊な光でがんを見つけやすくしたり、病変部を虫眼鏡のように拡大したりすることもできます。ただし、この進歩した技術を使うためにも十分な知識が必要であり、院長は大学で修練してきました。また、見つけるのが難しいピロリ菌の除菌後の胃がんの発見についても院長の専門分野であります。
Q8. 大腸カメラは怖くないですか?
A. 大腸カメラは受ける側にとってはハードルが高いと思われがちです。「前処置の下剤を飲みたくない」「痛いんじゃないの」と思われている方も多いかと思います。前処置の下剤は全く飲まないというわけにはいきませんが、飲む量を減らす工夫を本人と相談します。院長は大学を含めた病院で、大腸内視鏡検査や治療の施行・指導を行ってきました。大腸カメラで痛みを心配される方は、希望があれば鎮静剤の注射を行います。また、当院ではお腹に残りにくい炭酸ガスを使用しています。そのため、できるだけ苦痛の少ない内視鏡検査を行うことができます。
Q9. 院長は、大学病院で難しい内視鏡治療を数多く、実施・成功してきたそうですね。
A. 早期消化管癌(食道がん、胃がん、大腸がん)の内視鏡治療・指導を大学で10年以上行ってきました。全国的にも毎年トップ10に入る症例数であります。その技術を地域の皆様にも還元していきたいと考えています。そのため、治療を地域の連携病院(日高総合病院、北出病院)に出向して、内視鏡治療を行っています。内視鏡治療のために遠方に行かなければならないと言われた患者様にも、ぜひ地元で治療を受けてもらえればと思っていますため、当院で御相談していただければ、御希望に添えるよう最大限に努力します。
Q10. もりばた医院へとかわり、今までの漢方・ペインクリニックなどはやっていないのですか?
A. 理事長(康夫医師)は午前中に診察を行っています。漢方や東洋医学に精通し、ペインクリニックも今まで通り行っています。ただし、休診時間もありますため、御希望の場合は、お手数ですが、診療日を電話で御確認いただいた方が確実です。
Q11. ハイドロリリースの予約はできますか?
A. 今まで予約制ではなかったのですが、患者様の待ち時間緩和のために、
令和元年11月より予約制といたしました。予約して頂いた患者様にはお待ち頂くことなく時間通り行っています。
予約されていない患者様でも、その日に治療させて頂いています。ただし、混雑時には長時間待って頂くこともありますため、予め御了承下さい。
(午前中の診療もしくは、月火金の午後の診療内でおこなっています。)
Q12. 他院で早期胃癌と言われたのですが?
A. 他院で早期胃癌と言われた患者様は、たいへんショックを受けられているかもしれません。そして、御坊・日高地区を離れた病院でないと治療できないと言われたかもしれません。本人・ご家族とも自分の生活圏を離れて入院するのは、色々とたいへんなものです。
内視鏡治療の対象の病変であれば、地元の病院で十分対応できます。また、1週間程度の入院ですみますため、『遠いところに治療を受けに行くのは嫌だなあ』と思われている患者様は、当院へお気軽に御相談ください。